実際にあった事件を元に製作されたらしいです。
B級ですが、わたくしは意外と面白かったです。
といっても、映画として観ると、かなり退屈で、緊迫感の無いものでした。
世間一般の評価はかなり低いですが、ミステリーとして観た場合、基本になるプロットが良かったと思う。
良かったというか、それにさらにもうひとひねりしてくれれば良かった。
惜しいという気持ちを込めて、サービスで星3つ。
※ これ以降ネタバレしてます。『羊たちの沈黙』 をパクったんですかね。。。
サンドラ・ブロック扮するキャシーという女刑事の役所がよく似ていた。
夫からの暴力を受けてトラウマを抱えているという点。
殺人事件を通して、彼女は自分から逃げずに戦う気力を取り戻していくという設定。
面白いのは、精神面で問題を抱えているのが、犯罪者側にもあるということ。
完全犯罪を目論む2人の高校生、リチャードとジャスティンは、お互いが依存し合うことでしか自己を確立できないでいるのだ。
依存し合う為に必要な契約が、殺人という秘密を共有し合うことでもあった。
しかし、ジャスティンが恋をしたことにより、依存関係が崩れていくのだ。
ただのミステリーとは一味異なり、精神的な心の動きも描いている。
序盤から、ちょこちょこと伏線を張っていたのには気づいていたのですが、それが何を意味しているのかを知るには、後半になってからでないとわからないという展開は、映画としては平坦になりすぎてしまい、退屈で緊迫感を欠いてしまっていた。
穴が開いた部分に、ピースが少しずつ埋まっていくのは観ていて楽しいのだが、それまでが長すぎて眠くなる。(´ー`)┌
冒頭で高校生2人が、拳銃の銃口をこめかみに突きつけるシーンは、時系列を入れ替えたシーンであったことが後半になってわかるのだが、完全犯罪の結末をいきなり初っ端で見せている。
これにはちょっと驚いたし、面白い趣向だと思った。
完全犯罪は達成されたのか? それとも、達成されたが自殺は余儀なくされたのか。。。?
結果的に、冒頭のシーンは、リチャードが考えた不完全犯罪の結末であるのだが、本当の完全犯罪の結末は別にあった。
叙述的な構成で、半分倒叙形式で物語が展開されていく。
ミステリーではよく用いられるパターンであり、その構成はとてもよく出来ている。
肝心のミステリーの部分はというと、惜しいの一言でしかない。
基本的なプロットはとても良く出来ていると思う。
ただ、捻りがなさ過ぎるのだ。
1番の問題点は、高校生の犯罪計画は完璧ではないが、立証することが不可能だったということ。
証拠が無いからだ。
それがわかっているから、キャシーらは高校生達に自白させる為、証拠があるように見せ掛けたり、揺さぶりをかけようと虚偽の発言までする。
そういう手口で自白させた証言って証拠能力ないんじゃ。。。と思う。
最期の最期は決定的な物的証拠、もしくは、犯人でなければ知りえない自白などで、決めて欲しかったんですが、ジャスティンてば、幼稚な手口に引っ掛かってしまう。。。
殺人計画を立てるほどの、知識と情報と行動が伴なっていても、人間として未熟であったがために、経験や、心理上勝っていたキャシーに負けたってとこですかね。
所詮、高校生が考える殺人計画などというものは、お遊びクラブ活動並みだったって事なんすね。
“完全犯罪クラブ” なんて、タイトルが言いえて妙ですよ。(´ー`)┌
ジャスティンは、遺体の側に吐しゃ物を残すし、リチャ−ドは足跡を残したりして、どこが完全犯罪なんだかと、突っ込まずにはいられない。
本作を駄作と評価するのはその点に尽きると思われる。
“完全犯罪” クラブというタイトルなのに、主題は、
“不完全犯罪の証明” なんだから、なんだか複雑ですよね。。。(´ー`)┌
ただ、その不完全犯罪をうまく利用していればもっと面白い作品になったと思う。
だって、やっぱりおかしいですよ。
頭脳明晰であるはずのジャスティンが、遺体の側で吐いたモノをそのまま放置するなんて。
最低でも土ごと掻き出して、川に捨てるくらいの工作しても良いはず。
本作では、頭の中で創り上げた殺人計画と、実際の殺人行為とは、雲泥の差があり、絶対に計画通りにはならないという事を言いたいのでしょうけど、映画を面白くするならば、わたくしだったら、それも計画の一部だとしますね。
わざと、吐いたとか。
もしくは、用意しておいた吐しゃ物を撒き散らした。
そうすることで、遺棄現場にはジャスティンが居たという証拠を残すことで、実行犯をリチャードに仕立てあげることが可能。
それか、何らかの状況で、リチャードが嵌めている指輪は、はずす事が出来なかった、などとして、実行犯がジャスティンであったという証拠を確実に作り出せたとも思う。
本作では、ジャスティンの発言通り、リチャードが指輪をはずして殺害したと言われてしまえば、物的証拠が無い以上反論できないしね。。。
とにかく、ジャスティンがドジでマヌケなキャラだったら、 “完全犯罪クラブ” などというタイトルに説得力が無い。
シナリオ通りに進めていれば、完全犯罪は達成できた。
しかし、1人の女性に、しかもバカな尻軽な女に引っ掛かったばかりに、計画を変更することになり、己のらの人生設計までも破綻していく。
そんな展開で、捻りのあるミステリーだったら面白かったのになぁ。。。
残念。
( ゚_ゝ゚) { 『戦慄の「次世代型完全犯罪」のすべて』 ゴッゴ遊びと差ほど変わらん。。。