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刑事ジョン・ブック 目撃者刑事ジョン・ブック 目撃者
(2005/10/21)
ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス 他

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::: サスペンス・ドラマ  ::: ★★★☆☆



学生時代に一度だけ観た事があった。
当時の感想は、アーミッシュ(戒律を重んじるキリスト教徒の一派)という人々の暮らしぶりが興味深かったのと、サスペンスとしても意外な犯人像が魅力のドラマだった。
改めて鑑賞してみると、サスペンスもしくは刑事ドラマだと思っていたが、実はヒューマン(恋愛含む)ドラマなんじゃないかと思うようになった。
表向きは刑事ドラマなんですが、そこで重要なサスペンス性だとか、事件が解決していく展開など面白味が無い。
いい加減とまではいかなくても、とってつけたような感じさえする。
それよりも、現代人からしたらドリームランドかここは? と思うほど自然に囲まれ、素朴でのどか、心豊かなアーミッシュの人々が暮らす風景と、そんな夢の国に迷いこんだジョンとレイチェルの恋物語が描きたかったとしか思えないほど牧歌的な映像が多い。
きっとそうだ。












※ これ以降ネタバレしてます。







































監督はサスペンスドラマが作りたかったとは思えないですね。
それだけアーミッシュの人々の描き方が良かった。
敬虔な彼らを効果的に描くには、世俗的な現代人と対比させるのが1番てっとりばやいしわかりやすい。
しかも戒律に従順というアーミッシュの人々に対して、戒律(法律)を最も遵守すべき警察官が犯罪を犯す、という真逆な設定ほどおあつらえ向きなものはない。
その為に、サスペンスだとか、刑事ドラマという要素が必要だっただけなんでしょうね、きっと。
本来であれば、こんなものなくてヒューマンドラマとして作れれば最高だった。
そこが残念です。


刑事ドラマとしては、今観るとありふれたものである。
使い古された設定に展開であり、謎解きという楽しみは無いといっても過言ではない。
ただ、わたくしが学生の頃は、警察官やその上司が犯人という設定には意外性があったし、演出として、警察官の写真を犯人だと無言で指し示すサミュエル(子供)と、その真実を知ったジョンのシーンは忘れられないほど記憶に残っている。

ヒューマンドラマとして観た場合、近年の映画では、全てがハッピーエンドで終わる場合が多いのですが、本作の場合、ジョンとレイチェルはお互い恋愛感情がありながらも、悲しいかな別れてしまうんですよね。
そこがイイ!
ジョンが村に残ったり、逆に、レイチェルが都会に出ていったとしても、おそらく、幸せに生活していけるとは思う。
ただ、恋愛感情に引きずられそうになりながらも、自分の生き方というか生きる道にしっかりとしたビジョン(信念)があると、流されたくても流れることが出来ない。
そこが汚職警官と違う、誠実な刑事ジョンらしいし、敬虔な清教徒レイチェルなわけです。

結果的に別れる2人ですが、ラストシーンで、レイチェルの父親がジョンに向って “英国人には気をつけろ” と声をかけるシーンで救われる。
村に災いしか持ってこなかったジョンだが、この一言で、家族としてが受け入れられたのだから。



話は変わるが、キャスティングで、麻薬刑事マクフィー役としてダニー・グローヴァーが出演していた。
彼は 『リーサル・ウェポン』 シリーズで、メル・ギブソン演じるリッグス刑事の相棒・マータフ刑事として人気でしたが、本作では悪役で、ハリソン・フォードに撃ち殺されてましたね。。。(笑)







(  ゚_ゝ゚) { 『英国人には気をつけろ』 はぁ〜い。








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刑事コロンボ・完全犯罪の誤算 ::: ミステリー ::: ★★☆☆☆



新シリーズの刑事コロンボはあまり面白いと思える作品はありません。
70本近く創作してますから、当たりはずれはあるとは思いますが。。。

本作のゲストスター(犯人役)は、パトリック・マクグーハンで監督も兼任。
旧シリーズでも数回、ゲストと監督をこなしてるほどコロンボにおけるベテランさんです。
こなれすぎたのか? 終始、山もなく谷もなくジワジワと追い詰めていくコロンボが見られなかった気がする。
見てる側は変化のない状態に眠くなりそうでした。


◆ ちょっと笑えるシーン

コロンボシリーズでは、よくコロンボの奥さんが登場します。
といっても、コロンボが 『うちのかみさんが。。。』 と話しのネタにするだけなんですがね、奥さんの名前も顔もどんな人物なのかも全然わかりません。
シナリオ的には別に知らなくてもどうでもいい設定なんですが、毎度話題に出されると、見てる側は結構気になってきます。

今回、コロンボは下院議員のポール・マッキーに、奥さんのためにサインをせがみます。
ポールは、 奥さんのお名前は? と尋ねますますが、コロンボは、『 うちのカミさん(Mrs. Columbo) 』 と答えます。
意地でも名前は明かさないようですよ。( ̄〜 ̄)










※ これ以降ネタバレしてます。




































コロンボの鋭い観察眼が見られたのは、殺害現場での血痕と銃のトリックくらいでしょうか?
犯人が弁護士ということもあり、完璧に証拠隠滅を図られて、さすがのコロンボも最後の最後まで手も足も出ない。
その最後の決定打ともいえる犯人が残した証拠が、殺害現場に残されていた、歯型つきのチーズ。
そのチーズを犯人に突きつけて、自白に追い込みますが、

ちょっと待てよ!! 

そんなものは、殺害現場の検証ですぐに発見され、照合確認できてるだろ?!
最低でも被害者の歯型と一致するかどうか検証するのが当然だと思うのですが。。。
こんなオチで1時間以上のドラマを作るのは無理がある。
当時の科学捜査がどのくらい進んでいたか知らないから何とも言えませんが。
現在では、このネタ通用しないよね。。。 (´ー`)┌

さらに、被害者が自殺でないと見抜くシーンで、ファックスが利用されてるんですが、コロンボはファックスを知りませんでした。 (゜ロ゜)
ありえねぇよ。 その設定無理あるよ。。。





(  ゚_ゝ゚) { 犯人の声は、久米明があててます。。。個性的。






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刑事コロンボ完全版(1)殺人処方箋/死者の身代金 刑事コロンボ完全版(1)殺人処方箋/死者の身代金
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ミステリー ::: ★★★★☆


刑事コロンボは、1968年アメリカで初めてTV放映され、以後、世界的にポピュラーな刑事ドラマとなった。

『 PETER FALK as COLUMBO 』

というクレジット・タイトル通り、ピーター・フォークと問えば、コロンボと答えるほど認知度が高い。
その刑事コロンボと、犯人との息詰まる頭脳・心理戦を描いたドラマ作品。
新・旧あわせて、50本以上も作られている。
その記念すべき第1作が、 『殺人処方箋』 である。


初めて刑事コロンボを見た時は、衝撃的でした。
というのも、冒頭で “犯人が視聴者にわかってしまう” からだ。
今でこそ田村正和・主演 『警部補 古畑任三郎』 で知られているが、その倒叙形式というテクニックを生かすには、論理的で、緻密な構成が必要となるが、シリーズを通して作品の出来はすばらしい。


本作品は、第1作ということもあり、コロンボのキャラが完全に定着していない。
身なりが小奇麗だったり、トレードマークのレインコートもしわくちゃでなかったりと。
しかし、

『うちのカミさんがぁ。。。』
『ペン貸してもらえますぅ?』
『あと、もうひとつだけ。。。』

というお馴染みのセリフは既にあります。
シリーズを通して、未完成のコロンボが見れるのは、本作品だけ。


しばらく忘れていたこの作品を思い出すきっかけは、ドストエフスキー作、 『罪と罰』 でした。内容は全く違うのですが、倒叙形式をとり、構成が非常に似てる。
あらすじは。。。
高利貸しの老女を惨殺した犯人、ラスコーリニコフ。
しかし罪の意識に苛まれる。
その彼に、判事ポルフィーリィの緻密かつ執拗な追求が迫る。
ラスコーリニコフの精神面、悪と善の二面性を、本作の登場人物、フレミングとジョーンに振り分ければそっくり。
というのも 『殺人処方箋』 は、著者自身が、コロンボのキャラ含め、『罪と罰』をモチーフとして作り上げたからだそうです。


他人の心を分析するプロ、精神科医のフレミングは、鋭敏な頭脳を持ち、完全犯罪は自分でなければ不可能と自負します。
そんなフレミングに、つけいるスキが無いとみたのか、計算だったのか、コロンボは、共犯者のジョーンに対して、

『あなたを落として、フレミングさんを逮捕します。』 と断言します。

以降の作品には見られない、結構怖いコロンボが見れちゃいます。
フレミングの患者でもあった彼女は、精神的に脆い。
その弱点を突いて、コロンボは揺さぶりをかけます。
その圧力に屈し、彼女は自殺を計ります。
しかし、それこそがフレミングを逮捕するためにコロンボが張った罠でした。


逮捕される犯人は、皆、往生際がイイ。
それは、コロンボが犯人を落とす決定的な手段として、“まさか自分がその罠にかかるわけがない。” と犯人の職業や性格を逆手に取った巧妙な罠を張るからだ。
また、刑事コロンボでの犯人は、社会的地位の高い人物が多く、自信家でもある。
練りに練った計画だが、その上をいくコロンボに見破られたのなら仕方があるまいという気持ちになるのかも。。。
しつこい尋問から開放されたぁ〜 って気持ちも多少はありそうだが。。。(´ー`)┌
本作品でも同様に、フレミングの職業にちなんだトリックを仕掛ける。
犯人自身が使ったトリックに、ずっぽりとハマっちまうのは笑える。


ちょっとした注目は。。。

視聴者側に、犯人がいかに有能かを知らしめるシーンが、本編中幾度となくでてきます。
ところが抜け目のない犯人は、完璧に殺しを実行します。
しかし、それは逆にコロンボこそが、優れた刑事であるという事を証明するための伏線だったりする。
また、オープニングのタイトルロールが、犯人の職業を意識してか、ロールシャッハテストの図柄が使われている。
細部にまで凝ったつくりは、なかなかおもしろいですよ。




 

(  ゚_ゝ゚) { ゲストスター(犯人)が大物ってとこがイイ。




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