コナミのホラーゲーム『サイレントヒル』の映画化。
わたくし一作目だけゲームをやったことあります。
一応最期までやり遂げたほど面白かったゲーム。
ゲームでは黙々と、1人でビクビクしながら闘っていたので、映画ではどんな内容になるのだろうとレンタルしてみました。
観た感想はまず、映像が良かったです。
あのゲームであちこちとうろついた街並みや、建物を見事に再現してました。
しかしながら、ストーリーがよくわからなかった。
ゲームの世界観だけ映画にしただけで、内容は別物。
全体的に纏まりがない、統一性がみられない。
なので、ぶっちゃけやっぱりよくわからない。
4カ国共同で制作したことが災いしたのか。。。?
“怖さ” よりも “映像” を重視した作品。
物語終了後、普通続いてエンドロール(クレジット)が流れますが、本作は、その前にプロモーションビデオのように、出演者の紹介映像が流されます。
それがまた良いのだ。
正直、本編の映画よりも良いと思えてしまった。。。
この監督には是非、ゴシック・ホラーを撮って欲しいです。
評価は星3つと言いたいのですが、酷いシーンが評価を落としました。
※ これ以降ネタバレしてます。灰が降り注ぐ白の世界から、サイレンが響き渡ると一変して、闇の世界に変わる。
サイレントとサイレンを引っ掛けてんのか? とか思いましたが、炎の映像だけでなく、不気味なサイレンの音も使用して、目と耳で2つの世界(異次元)を強烈に認識させられるので、切り替えがわかりやすくて良いと思う。
外見的な意味では、ゲームの世界観を網羅した上で、監督の幻想的な映像美を遺憾なき発揮している。
映像は素晴らしいと思う。
が、脚本がなぁ。。。
正直、内容がよくわからなかったです。
理屈っぽく考えてしまうのが悪いのか、狂信的なカルト集団は一体なんだったのかとか、シャロンは一体誰の子供なのか、アリッサと何故顔がそっくりなのか、などなど、疑問が残りました。
サイレントヒルが、アリッサの怨念と復讐が作り上げた異空間なのかなとは察しましたが。。。
わたくしなりに数日考えてみました。
その解釈とは。。。
サイレントヒルは現実に存在するゴーストタウンであるが、同じ場所にありながら、現実とは違う別世界がある二重世界になっている。
別世界のサイレントヒルは、アリッサが作った異次元の世界だ。
そこにいたカルト集団は、30年前の大規模な工場の地下火災(ゴーストタウンになる原因)で死んだ人々だった。
つまり幽霊、もしくはゾンビ。。。ってこと。
30年経っても彼らの容姿が変わらず、顔色が悪いのもそのせいだと。。。
しかし、彼らはアリッサに対して、生きながらにして焼き殺す(結果論)という残虐非道な仕打ちをしたことで恨みを買い、死んでも尚、彼女の異世界に霊体のまま閉じこめられてしまった。
アリッサはいざ復讐を、と閉じこめたは良いが、カルト集団は教会に逃げ込んだために、悪の象徴となったアリッサには手が出せなかった。
残された方法は、人間の体に入り込み、教会に潜入するしかない。
しかし、現実のサイレントヒルでは今も尚、地下火災が治まらず、立ち入りが禁じられ、ゴーズトタウンとなっているため、人間が近寄ることがない。
ならばと、母親の子を思う愛情を利用することにした。
子供を囮に、母親を異次元の世界・サイレントヒルに誘い込もうとした。
アリッサは、もう一人の自分・シャロンを作り出し、孤児院に捨て去った。。。
そしてそのシャロンを養子にしたのが、ローズだった。。。と。
これが限界です。。。
別にカルト集団が死んだ人間(霊体とかゾンビ)でなくても良いとも思ったのだが、異世界のサイレイントヒルは、死んだ人間でないと入れないんじゃないか? と推察しました。
その根拠としては、ローズとシャロンが車でサイレントヒルに向う途中、女性警官に目をつけられて、カーチェイスもどきをするシーンがあり、ローズ達を載せた車が、サイレントヒルに入る手前で、衝突事故を起こす。
実はこの事故でローズは既に死亡したのではないか? と考えました。
そう感じたのは、ローズ達を追走していた女性警官も同じように、サイレントヒルの手前でスリップ事故を起こして、 “気絶していた” と語るからです。
2人も同時に事故を起こす設定はどうにも都合が良すぎますし、わざわざ大破した女性警官のバイクまで映す必要性はないように思う。
破壊されたバイクを見せることで、事故の大きさを観客に見せたがっているように勘繰れる。
つまり、このシーンは彼女達が死んだという伏線なのだと。
だけどただ単純に、女性警官の気絶によるタイムロスは、ローズの車が衝突事故を起こし、シャロンが消えるまでの時間稼ぎだったとも考えられる。
しかし、そうではないと確信したのは、
・現実の世界と断絶している異世界のサイレントヒルで、生きた人間が生活するのは不可能だから。
・ローズが現実の世界に戻れなかったこと。
・何故、女性警官はあそこまで酷い殺され方をさせなければならなかったか。
この3つを考えた時でした。
ローズが現実の世界に戻れなかったのは、既に死んでいて、異世界のサイレントヒルに閉じこめられたままだから。
死んでいないと異世界のサイレントヒルに入れない、という前提でストーリーを作ってしまったら、当然の事ながら、女性警官も生きて現実の世界に戻ることはありえないわけで、だったら、ホラー映画らしく、視覚的にも恐ろしいと思える効果を上げられる、残虐な演出で死んでもらおうと。。。
そう考えてみました。
本当のところはどう解釈すれば良いのでしょうね。( ̄−  ̄;)
ところで、本作を純粋にホラー映画と思っていたのですが、わたくしの嫌いなスプラッター満載で、気分が滅入りました。
二度見したくない理由はここにある。
モンスターどもも、キモチ悪いし。
中でも、でっかいハサミみたいな凶器で襲ってくるボスキャラみたいなのがいたんですが、あいつとローズが対決すんのか? と思ってたら、闘うという選択肢は無い。
どでかいゴキブリみたいな虫も大量発生するわで、まるで、映画『ハムナプトラ』のよう。。。
ただひたすらローズは逃げる、たまに虫を踏み殺す、そしてまた逃げる、逃げる!!
ホラー映画ではみんなギャーギャー言いながらも戦ってますよね?
なので、結構新鮮だったなぁ。
しかも、ローズの逃げっぷりがまた活きが良い。(o゚c_,゚o) プ
統一性が無いと感じたのも、ここしばらく流行ってたスプラッター系か? と思いきや、モンスターが出てくるホラーだったり、カルト教信者が登場するオカルトもある。。。
そんな寄せ鍋のような内容になってしまったからのような気がします。
( ゚_ゝ゚) { 『その街では、祈りさえも、悲鳴に変わる――』 ゲームは面白い。