久々のヒット。
面白かった。
本作が映画未公開というのが、全くもって信じられませんでした。
呪術や、フードゥーといったホラーらしい演出があるものの、スリラーやサスペンスといったスリリングな展開もある。
ミステリーとしても、登場人物が少なく犯人当ても簡単そうに見えるのだが、最後の、最後まで、トリックを見抜けなかった。
謎が解けた時の爽快感の反面、後味の悪さも感じられるというオマケつき。 (o゚c_,゚o) プ
ハリウッド特有のいらんオチも無く良かった。
※ これ以降ネタバレしてます。アメリカ作品とは思えなかったですね。
映像的にもショッキングな画や、多少人種差別的な表現もあり、子供向けでないことはたしか。
何よりも、ラストのオチが、後味の悪いものになったことが不人気の原因だと思う。
個人的にもキャロラインには、ベンを元の姿に戻してあげて欲しかったと思う。
それで終わればすっきりしたんですけどね。(´ー`)┌
まぁ、不条理な終わり方もアメリカらしくなくて、それはそれで良かったとも思う。
しかし、少ない登場人物でありながら、鏡やレコードなど小道具を初め、伏線の張り方や、タイトルを 『スケルトン・キー』(合鍵) としたり、観客の視線を逸らすような、演出や技術がべらぼうに上手い。
弁護士とヴァイオレットの意味深な関係や、白人でありながら、アフリカ料理を作ったり、掛けるレコードはブラック・ミュージックと、あちこちに細かい伏線を張っていた。
また、トリックについても、呪術的な意味での鏡のあり方に気づけば、わかったのかもしれない。
他にもキャロラインがベンを助けようする動機付けもしっかりある。
フードゥーについてもわかりやすく説明されているし、とにかくB級映画とは思えないほど、綿密に、詳細に映画が作られている点が、好印象。
一度見終わっても、いろいろと状況を確認したくて、再度見たくなる。
間違いなく買いの一本だ。
騙されたラストのトリックもそうだが、 “スケルトン・キー” (合鍵、マスター・キー)というタイトルも、上手いネーミングだと思う。
怪しい開かずの部屋を強調するかのようにつけられているため、キャロライン同様に、その部屋にある不気味な呪術道具ばかりに目を奪われてしまう。
目くらまし作戦としては上出来だったと思う。
個人的には、呪術の呪文が口伝えとかでなく、レコードとして残されているという点が面白いと思った。
本当かどうか知りませんが、レコードなどの媒体はどうあれ、形として残っていると思うと、恐ろしいですよ。
呪術の世界も先進的になったなぁなんて。 (´ー`)┌
前半のうちに、ベンとヴァイオレットの行動を見ていれば、『ミザリー』 のようなスリラー映画を連想します。
わたくしは、その時点で、ばばぁと、弁護士がタッグを組んで、ベンに砒素を毎日薬だといって飲ませて、殺そうとしてるんだろうなぁと想像してました。
その為に、黒人夫婦とその家にまつわる悲惨な事件と、フードゥーを利用して、ベンに恐怖心を植え付けているのだと思った。
南部の風習にどっぷりつかっている老夫婦を演じているが、現実的な遺産狙いの犯行かと。
もしくは、物置部屋に残されていたフードゥーの道具や資料から、フードゥーに真剣にはまってしまったばばぁに、弁護士が後ろからそそのかして、操っているとかね。
まさか、弁護士とばばぁの中身は、実は、黒人夫婦であり、呪術で体を入れ替えていたとは思いもよらなかったです。
老女は、命が尽きる前に、若い肉体に乗り換えようとしていたとは。。。
やられました。 完敗です。
遺産狙いだったとしても、何も住み込みの介護師を雇う必要性がないもんねぇ。。。
必要なのは、若くて健康な肉体だったんだから。
黒人夫婦の策略にまんまとはまり、フードゥーを信じてしまったキャロラインは、
哀れ、ベンと共に病院送りに。。。。゚(゚´Д`゚)゚。
ここまで非道な黒人夫婦は、キャロラインがぎゃふんと言わせて欲しかったなぁと思いますよ。
ベンもさぁ、物置で寝てないで、呪いが解けて、キャロラインを助けにくるとかしろよと。。。
本作には、アフリカ人がアメリカ南部に持ち込んだ、ブードゥーという宗教が根本にある。
この物語では、フードゥーとういうものが出てくる。
フードゥーというのは、起源はブードゥーという宗教にあるが、そこから魔術や呪術といったものだけを分化させたものだそうです。
宗教という考え方からは異なるもので、実践的で効力がある魔術。
がしかし、フードゥーによる魔術や呪術に効果があるのは、それを信じている者だけという前提条件があり、その人間の思い込みによる心理を巧みに利用した、サイコ・ミステリーともいえる。
他人の体と自分の体を入れ替えるという呪術を使う、黒人夫婦の何とも恐ろしい物語でした。
( ゚_ゝ゚) { 『予測不可能な恐怖が襲う戦慄のホラー』 アイコアイコを聴くのが怖い。。。