何だこの映画は。
ただただあきれるばかり。
脚本家として名を馳せている三谷幸喜が監督した映画。
2008年6月に最新作 『ザ・マジックアワー』 が公開されるのを機に宣伝として、TV放映されていたので観ました。
三谷幸喜といったら、TVドラマ 『古畑任三郎』 が1番有名な、脚本家としての作品だと思う。
彼が手掛けたTVドラマや舞台の脚本は概ね良好だと言われている。
わたくしは、ほとんどドラマを観ないので、脚本家としての評価はよくわかりませんが、 『古畑任三郎』 に関しては高評価してます。
しかし、監督としての力量は。。。というと、最低といっても過言ではない。
良い選手が良い監督になれるとは限らないの典型。
良い脚本家が良い監督にはなれなかったとしかいいようがない。
本作しか映画は観た事が無いので、これ1本で評価するのはあれですが、たった1本の作品が下の下としか言いようが無いと、他の作品も似たり寄ったりとしか思えない。
誰か彼の暴走というか、妄想を止めてあげれる人がいなかったんですかね?
あれじゃ、裸の王様だ。(´ー`)┌
ジャンルとしては、コメディーなんですが、びっくりするくらいに笑えない。
どんなおバカ映画でも、1回か2回くらいは、笑えるところはあると思うのですが、本作に限っては、1回も笑わなかった。。。これって、コメディーって言えるのか?
ある意味、ホラーなのか?
豪華なキャストも、1人々のエピソードを細かく入れすぎて、どこに見所を見いだせばいいのかわからない。
群像劇とは良く言ったもので、楽屋落ちなノリでドタバタと騒がしいだけの内容であり、ドラマとしても盛り上がらない。
一言で片付けていいのなら、 “退屈” なだけの映画。
※ これ以降ネタバレしてます。邦画はここまで落ちたかぁという印象しかない。
映画の楽しみ方は人それぞれだし、見方もいろいろあると思うが、私的には、脚本は当然だが、キャスティング、演技、映像、音楽と、総合的な世界を楽しみたいんですよね。
本作の場合、脚本家の為の映画にしかなってないところがひどいんだよ。
群像劇としてますが、一応主役は役所広司なわけです。
しかし、出番が多いわりには目立ってない。
じゃ、誰が目立ってんだっていっても、松たか子でも佐藤浩市でも香取慎吾でもない。
1人前へ出過ぎなのは、脚本家の三谷幸喜だよ。
脚本が目立つように、監督・三谷幸喜作が作った映画。
物語の構成が何よりも重視されているから、こんなつまらない、くだらない映画が出来るわけだ。
フィクションとはいえ、あんなホテルないよと誰もが思ったはず。
リアリティーを殺してでも、ぐちゃぐちゃにこんがらがった糸のような物語にしたかった。
その緻密に組み立てられた構築具合を見せびらかすには群像劇が丁度いいと、必要も無い豪華なキャスティングにしたわけですね。。。
緻密っていっても、観てる側からしたら、ただドタバタと慌しいだけでしかない。
致命的なのが、コメディーを売りにしている脚本家なのに、全くもって笑えないということ。
笑いの演出があまりにもあざとすぎるし、幼稚。
押し付けがましくてうざい。
わざわざ笑いどころを誰にでもわかるように作るなんて客の感性を嘗めている。
見た目で笑わせる、シモネタで笑わせる、こんなのど素人でも出来る最低の笑いだ。
1番ひどいのが、役者のパーソナリティを、あらかじめ観客が知っていてこその笑いだったりする。
そんな最低の笑いが、ギターを背負った従業員、オカマっぽい唐沢寿明に、顔を白塗りにした伊東四郎、幸せになれる人形、鹿のかぶりもの、アヒルの迷子。。。だとさ。
笑わせようとしている部分が、どれもこれも幼稚。
これ、子供用に作ったコメディー映画じゃないですよね。。。?
まだドリフのコントの方が笑えるというもの。
三谷幸喜の精神年齢の低さには寒気がする。。。
ハリウッドでアカデミー賞をいつか取りたいとかほざいてますが、日本のアカデミー賞すらかすりもしないのに何を言うかって話だ。
それ以前に、こんな幼稚な映画を、他国の人には絶対に観せたくないと思っているのはわたくしだけではないはず。
役者のキャスティングにしても、サプライズが無い。
皆、それなりの役柄についている点も面白くない。
ちょっとびっくらこいたのが、歌手役として歌を披露したYOU。
役でなくても、この人元々歌手なのに、むちゃくちゃ歌が下手だった。
歌唱力どうのっていう前に、あのひどいダミ声というか、アヒルが首を絞められたかのような声をどうにかしろと言いたい。
ハスキーボイスでジャズはかっこいいのだが、あいつのは魚河岸のオヤジ並にひどい。(´ー`)┌
完全にキャスティングミス。
篠原涼子と役をチェンジした方がまだましというもの。
他にも松たか子や唐沢寿明、オダギリジョーの役に必要性があるのか?
時間調整の為に作られたような役。
また、演出が舞台風なので、オーバーアクションで全くリアリティが無い。
1人々に与えられたエピソードが、どこにでもあるようなありふれたものばかり。
あくまでも重要なのは脚本の構成であって、ドラマとして必要なエピソードはどうでもいいらしい。
そんな陳腐なドラマを観せられても、誰にも、何にも感情移入なんかできない。
最低な映画は星の数ほど、砂の数ほどありますが、喜劇なのに笑えない、これほどつらく、苦痛な映画はない。
( ゚_ゝ゚) { 『最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。』 最悪の脚本で出来た、最低の映画。