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サイレン スタンダード・エディション サイレン スタンダード・エディション
市川由衣 (2006/09/22)
東宝
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::: ホラー・ミステリー  ::: ★★★☆☆



ゲームソフト『サイレン』を映画化した作品。

1976年、全島民消失という謎の怪事件が起きた夜美島。
その土着文化と異文化が入り混じった孤島に、弟の転地療養で引っ越してきた一家。
弟の姉・由貴は、島に響き渡るサイレンの音と同時に起こる怪現象に巻き込まれていく。


以前レンタルで借りて観た時は、謎だらけのわけのわからないホラー映画に思えて、散々な評価を下していたのですが、TVで観る機会があり、再度、観たら意外と良かったかもと評価がガラリと変わってしまった。。。(笑)
なので、感想の方もリライトしてみたいと思います。


純粋なホラー映画とは異なり、小説界でも流行ともいえる、ホラー・ミステリーでしたね。
つまり、ホラー独特の怖さと曖昧さがありながらも、観客が納得できる現実的な論理性も兼ね備えているというもの。
人魚伝説だとか、不老不死といったファンタジーな夢物語な、非論理性と、現実的な物語として存在する論理性とは、相反するものであり、それを同一視して物語を観ると混乱するのですが、どちらか一方の視点で観ても楽しめる構成になっている。
おそらく主人公の由貴に感情移入すれば、恐ろしいホラー体験ができるし、映画の世界から一歩引いて、客観視すれば、こちらも恐ろしいサイコ・スリラーが楽しめる。


しかしながら気になるのが、ミステリーとして観た場合、全ての謎がすっきりと合理的に解決しているわけではない。
わたくしはホラー映画を、ミステリー映画として観る事が多く、特に本作は、純然たるホラー映画とは異なり、物語の全体が合理的解釈が成されている為、中途半端にホラーちっくな謎を残されると逆に納得しかねる。
それと、オチがミステリー界では使い古しのネタである為、新鮮さは薄れる。













※ これ以降ネタバレしてます。




































阿部寛主演の映画だと思っていたのですが、阿部ちゃんが登場したのは最初の数分だけ。。。
その時点でちょっと期待はずれな映画。
夜美島の調査で阿部ちゃんが訪れて、すったもんだの展開だとずっと思っていたので、誰こいつ?な、見たこともない市川由衣なる女優が主演で、びっくりです。
その大根級の演技にもびっくりです。'`,、('∀`) '`,、


・島中に鳴り響くサイレン
・不気味な土着文化が根付いている住民、宗教。
・廃墟に残された手帳、文字
・楽しく歌えない怖い島歌
・赤い服をきた少女

物語を盛り上げるだけの “恐怖のアイテム” は揃いに揃っているのですが、それは一体何だったのか? と問うと、全て少女の妄想だったというオチ。
そんなご都合主義なオチで片付けないで欲しいなぁ。。。
よくあるパターンですよね、推理小説では。
それを踏襲した形で、結末に一捻り欲しかった。


島中に鳴り響くサイレンは、由貴の中でしか鳴っていない幻聴だった。
彼女にとって、このサイレンという音は、弟を病死させてしまったという強い呵責の念であり、後悔、哀惜、恐怖、悲憤の象徴でもある。
それが最も忌むべき記憶として焼きついたのが、サイレンが鳴り響く救急車の中で、弟が死んだ時であろう。
その後、彼女は心を病み、弟の幻と共に生活してきたわけです。

構成の上手さとしては、父親が、土着文化や、失踪事件、人魚伝説、不老不死といった奇怪な伝説について調査し、本を出版する作家だったということ。
観客をミス・リードさせる為の、弟という存在を映像上に実体化させ、さらに、彼が心の病を持っていると錯覚させたこと。
一言も声を発しない弟に違和感を抱かせず、無理なく、因習深い島に引越しするという一石二鳥な優れた構成だと思う。
騙されました。


しかしやはり気になる点がある。
赤い服をきた少女だ。
彼女は正体がよくわからなかった。
これも由貴の幻視なんですかね。。。?








(  ゚_ゝ゚) { 『サイレンが鳴ったら外に出てはならない』 森本レオが怖かった。。。





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座頭市><北野武監督作品> 座頭市 <北野武監督作品>
ビートたけし (2004/03/11)
バンダイビジュアル
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::: 時代劇・アクション ::: ★★★☆☆


勝新太郎の代表作 『座頭市』 を北野武監督が独自の解釈で描いたエンタテイメント・アクション時代劇。
2003年ヴェネチア国際映画祭、監督賞受賞作品。

きっと勝新の映画と比べられて、あ〜だこ〜だと批評されまくったんだろうなぁと伺える作品でした。
たけしさん自身それは絶対考えてたと思います。
あれこれと勝新とは違うんだぞとアピールしてたような気がします。
日本人の日本人の為の 『座頭市』 じゃなく、世界を意識したエンターテイメント性の強い 『座頭市』 に思えます。
独自の解釈で描いてるため、本格時代劇として観ないほうがいいでしょうね。

ストーリーはこれも世界基準なのか?
とにかくシンプルでわかりやすい。
旅芸者の復讐に座頭市が巻き込まれ、敵方の用心棒・服部源之助に命を狙われる。
娯楽作品に複雑な人間関係や背景はいらないのだ。 (o゚c_,゚o) プ
しかしシンプルすぎて、2時間ちょいの映画では退屈する時間があります。
無理やり入れたシーンとか、旅芸者の長い踊りのシーンは勘弁して。










※ これ以降ネタバレしてます。




































本作品は観ている人の五感に訴える演出がみられ、とても効果的だった。
北野映画独特の映像の美しさはもちろんだが、特に旅芸者の着物のセンスは良かった。
また、座頭市が盲目ということもあり、暗闇の世界を観客に体感させようという狙いがあったのか、全体的に音が小さく、映像も暗い。
耳を澄まし、目を凝らさなければならない。
さらに、BGMでは、映像の動きと相応したリズムが溢れている。
ラストのモダンなタップシーンを違和感なく見せる為の布石でもある。

殺陣シーンは、CG合成による生々しい血しぶきが、映画らしく大袈裟な演出で面白かった。
TVの時代劇じゃ到底みられないですからね。
実際の殺陣も、TVの時代劇の型にはまった整然としたものでなく、荒々しく、スピード感があり、力強い感じがしました。
しかし、石灯篭や、人間の腕が切られるシーンは、重量感がなく軽かったのが残念。
また、座頭市ばかりバッサバッサと敵を切り殺してますが、殺しすぎだろうと思いました。
そこは刃傷沙汰に及ばなくても大丈夫なんでは? と思えるシーンもありました。
さらに、1人でいいかっこしすぎ。
筋立ては旅芸者2人の復讐劇なんだから、もうちょっと彼らにも活躍の場を持たせてもいいのでは?
服部源之助と座頭市の殺陣シーンも、一瞬で決着がついてしまい、今までの服部源之助の敵無しと思わせる殺陣シーンは一体なんだったんだと。。。
ただただ、座頭市が彼を上回るほど強い事をアピールする為だけにあったのか?
まぁ、西部劇における早撃ちガンマンみたいなもんで、座頭市は居合抜きの名人ですから、逆に相手に対して本気になったってことですかね。 (o゚c_,゚o) プ

印象に残ったシーンは、大ボスと語るシーン、目を開いた座頭市の表情。
セリフを言わせたら大根のたけしさんですが、ピクリとも動かないあの表情は緊迫感と迫力がありました。
敵を切り殺す座頭市よりも、あの一瞬の表情の方が怖いです。


普通の時代劇だったら、日本人は慣れているので大人しく椅子に座って観ていられるのでしょうが、たけしさんはタイトル狙いで制作したはず。
欧米人に広く受け入れてもらえるよう、音を巧みに組み込んだミュージカル風時代劇にしたように思えます。
ラストの出演者によるタップシーンは、芝居のアンコールを観るようです。
どうせなら死んでしまった役者さんも出して、みんなで踊ったほうが、遊び心があって良かったと思うのですが。。。



本作を観ていて疑問に思ったのは、 たけし・座頭市は本当に目が見えていないのか? です。

あまりに強すぎじゃないか。
それを印象づけたのが、土砂降りの雨の中で、大勢の敵を切り殺す回想シーンだ。
音も臭いも彼を取り巻く全ての世界が、雨でかき消された中で傷一つ負わず、死体の山に立ち尽くす構図はまさに“最強”。
座頭市は映画終盤で語ります。

『目が見えないほうが、人の心がわかるんだよ。』

盲目の座頭市にとって、耳、鼻、皮膚、自分の全ての感覚器官を、刀のように研ぎ澄ますことが、自分と他者をつなぎ、情報を知る手段であり、唯一信じえるものなのだ。
突き詰めれば自分の中の闇を見続ける事は、世界を知る事であり、人の心にも触れる事になるのかもしれない。





(  ゚_ゝ゚) { 『もはや、敵なし。 最強。』 あれだけ殺せばね。。。





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