鶴屋南北原作の怪談 『東海道 四谷怪談』(愛憎劇) と、 『忠臣蔵』(時代劇)を融合させた、面白い趣向の映画。
話によると、四谷怪談は鶴屋南北が忠臣蔵のサイドストーリーとして書いたものだそうです。
監督の深作欣二の面白そうなストーリーに食いつく着眼点は良く、役者も大物ばかりをチョイスしてきたのですが、忠臣蔵は特に目新しい演出などなく真面目に制作されていた。
個人的にはよく年末に4時間も6時間もかけてTVで放映される忠臣蔵を観るよりは、ダイジェストで、いいとこ取りのちょっと本格的な忠臣蔵が見れるので文句なしです。
※ これ以降ネタバレしてます。笑っちゃったのが四谷怪談サイドですよ。
お岩役の高岡早紀の爆乳を見るための映画? って感じでした。
堂々とメロンパイを見せれるなんて、うらやましいかぎりでよろしいんですが、見せすぎたか? と思われます。
なんつ〜か、恥じらいとかチラリズムなんかが失われてて、とっても健康的なんですよ。
湯屋の女という役柄だから仕方ないのでしょうけど。
丸見えってやっぱ色っぽさを感じえないなぁ。
それにとってつけたような濡れ場が早急過ぎてあっけにとられました。
彼女自身、ヌードもお披露目したし、迫真の演技もしたと思ってるんでしょうけど、この時代の女優魂って、脱げば箔がつくという感があって、それに便乗したのか? と思いましたね。
なにより致命的だったのが、お岩さんが怖くないってところでしょうね。
うらめしやぁ〜 の陰気でおどろおどろしい雰囲気ではなかった。
子供の頃に見た、四谷怪談ってほんとに怖かったんですが、高岡・お岩にはそれがない。
怖さを必要以上に演じ過ぎて、真逆にある笑いに転じてしまった感じです。
あと、戸板返しのシーンとかなかったなぁ。
さらに笑ったのが、佐藤浩市(伊右衛門役)とお梅との婚儀シーンでの彼のメイクですよ。
風習なのか、顔一面おしろいが塗っており、その顔といったらわたくしには、
“オバQ” にしか見えませんでした。'`,、('∀`) '`,、
また、佐藤浩市の唇がイイ! リアル・オバQはもう彼しかいませんね。
真面目な演技していても笑ってしまう。
これ映画館で観ないでよかった〜
彼以外にもこの映画はキャストで笑わせてもらった気がする。
化け狐っぽい荻野目慶子に、古狸な渡辺えり子、ぬらりひょんみたいな石橋蓮司、ホモチックな蟹江敬三と。。。
不気味です。
完全に高岡早紀を食っちゃってますね。
ある意味、妖怪大戦争ですよ!!
本作の面白いところは、赤穂浪士たちが掲げる忠義とか正義の物語『忠臣蔵』の対極にある、伊右衛門の利己主義による悪の物語『四谷怪談』が描かれていることでしょうか。
監督は芸術的要素のある作品にしたかったのかなぁ? と思うほど、歌舞伎風な演出でした。
しかし踊りのシーンがちょっと長すぎて飽きてくる。
クライマックスで、お岩が霊力(?)で吹雪を吉良側の武士におみまいするシーンが、SFっぽくて映画全体の雰囲気を壊してる気がします。
ラストで幽霊となった伊右衛門が奏でる、琵琶の音を聴き入る赤穂浪士達のシーンは良かったです。
( ゚_ゝ゚) { ホラーとコメディの扱いは要注意ですね。 紙一重ですから。。。