海音寺潮五郎の同名小説の映画化。
上杉謙信と武田信玄による有名な “川中島の戦い” を描いた壮大な戦国絵巻。
わたくし戦国時代劇大好きなんですよ!
しかも上杉方大好きです。
しかし本作はいまいちでした。
当初、主役の上杉謙信役は渡辺謙さんが演じるはずだったのですが、病気の為に降板。
榎木孝明さんが代役を務めました。
バブル時代に制作されたせいか、なんと50億円を投じた作品だそうです。
邦画で50億円て今では考えられません。 すごいです。
けど、制作費と映画のクオリティが釣り合ってない。
役者も角川映画を代表するようなお馴染みさんばかりを起用しており、ド素人の映画同好会のノリですよ。。。 (´ー`)┌
監督について言えば、大金持ちのバカ王子が道楽で作った映画としか思えない。
50億円。。。勿体無い。
黒澤監督にオファーしていれば。。。って思いました。 ノ∀`)ァィター
内容的には星1つなんですが、2つになった理由は、制作費を投じただけあっての贅沢さですかね。
カナダの大草原でのロケ、当時CG技術がなかった為、大勢のエキストラによる大合戦シーンなど、ただでさえ金のかかる時代劇で、あれだけ贅沢な作品は2度と作れないでしょうね。
ボタン一押しで、大量殺戮を行うような大国の戦争映画とは違う。
わたくしはCG多用の映画はあまり好きではないので、見ごたえは充分でした。
しかし、現地で調達したエキストラのせいか、生きるか死ぬかの殺し合いとは思えないお遊戯的演技には拍子抜け。
また、上杉軍、武田軍の戦法の違いがわかりずらかった。
せっかくの大人数でのエキストラが活かしきれてない。
“CGでない” という1点だけが星2つにさせただけ。。。
監督は新しい時代劇を作りたいと思ったのかもしれない。
小道具を見るとそれがよくわかる。
馬は日本の馬ではなく、サラブレッドだし、女性が戦ったり、謙信がまとう甲冑がヨーロッパ風だったりと。
典型的な日本の時代劇とは異なり現代的である。
後から知ったのですが、角川春樹はもともとこの作品で海外進出を目論んでいたようです。
なるほど。。。それでか。
それにしても音楽担当・小室哲哉はちょっとデジタル過ぎません?
映像と音楽が浮いてしまっていて違和感を感じた。
時間的な制約があり、合戦シーン以外の人間描写が最悪である。
そもそも謙信を描く場合、どうしてもはずせないのが子供時代だと思う。
それが描けないどころか、青年時代〜川中島の戦いまでの時代の流れがとてつもなく速い!
謙信の人生が唐突に始まって、いきなり終わるんですから面白いわけが無い。
それとなく時間の流れを観客に知ってもらうためか、日本の美しい四季を代表する映像を挟んで物語を進めているのですが、あまりに早すぎる映像のせいか、季節感を感じられない。
やるなら、 『川中島の戦い』 だけに焦点を絞って欲しかった。
角川春樹は監督としては、未熟過ぎたと思います。
巨額を投じたせいか、あれもこれもと詰め込み過ぎてしまっている。
また、謙信と信玄の一騎打ちのシーンは最大の山場なんですから、スローやアップを入れたりしても良かったように思う。
技術的にも平凡な映像だった。
キャスティングにしても、はっきりいって、浅野温子さんと財前直美さんは必要ないと思います。
あれだけ駆け足で物語を進められては、感情移入しようがない。
ド下手な演技も痛かったし。
特に浅野温子さんは時代劇に向かない。
いくらカツラをつけても、美しい着物を着ていても、現代人としての振る舞いが抜けてない。
何よりも、上品さに欠けている。
せめて、笛を吹く演技くらい勉強して欲しかった。。。
真正面を向いて、微動だにせずに笛を吹く、カメラ目線の浅野温子さんは怖い。。。
やっぱり、ちょっと俯き加減で吹く方が、しっとりした感じがして良いと思うのですが。。。
財前さんに関しては何もすることなく、 『こざかしい!!』 の謙信の一言であっさり撃ち殺されてましたしね。。。
武田信玄役の津川雅彦さんもわたくしのイメージが悪いのか、大将としての重々しさが感じられなかった。
他の武将についても甲冑をつけると、誰が誰だかわかんねぇよ。 (;´д`)
一人々は良い役者さんなんですが、集まるとなんでこうなっちゃうのか不思議です。
まるで巨人軍を見てるようだった。 (´▽`;)ゝ
本当にキャスティングが最悪。
この映画で素晴らしいと思えたのは、キャッチコピーでしょう。
赤と黒のエクスタシーなんてかっこいいコピーなんでしょ。
コピー通り、映画ラストで、武田軍(赤)の大群を割って、上杉軍(黒)の馬軍が駆け抜けていくシーンは鳥肌が立ちます。
( ゚_ゝ゚) { 『運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり』 エイ・エイ・オー!! さ、会社に出陣じゃ!